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自己推薦入試とは?総合型選抜(AO入試)との違いや実施大学を解説!!
目次
学校の入試説明会などで自己推薦入試と言われて「なにそれ?」「自己推薦って言われても他の入試と何が違うかよくわからないんだけど」と思った受験生や保護者の方はいませんか?
私自身も受験といえば一般受験か総合型選抜か指定校推薦の3つだろうと高校生の時に思っており、受験方式について深く理解できていませんでした。
この記事では自己推薦の基本情報から、一般入試や総合型選抜との比較、自己推薦入試の受験での対策ポイントについてわかりやすくお伝えし、さらに自己推薦で受験が可能な大学もご紹介していきます。
一通り読むことで自己推薦入試についてよく知らなかった方でも他の入試形態との違いを理解することができるようになるでしょう。また、大学入試を乗り越えるための選択肢がひとつ増えること間違い無しです。自己推薦入試での受験を考えている方は具体的な対策方法を知ることで受験対策にお役立てください。
自己推薦とは
自己推薦とは、大学や高校の入試において、学校長や担任の先生からの推薦状を必要とせず、受験生本人の意思で受験が可能な受験形態です。自己推薦入試とも呼ばれ、総合型選抜(AO入試)と同様に、学力試験だけでは測れない個性や潜在能力を評価する選抜方法の一つとして位置づけられています。また総合型選抜の中の自己推薦入試というように同じくくりになる場合もあります。
自己推薦入試と指定校推薦との違い
指定校推薦は高校(学校長)からの推薦の元受験が受ける試験となっており合格率は高いですが、自己推薦は推薦者が自分自身になるので、指定校推薦のように必ず受かるわけではないのが大きな違いです。
自己推薦入試の試験内容の特徴
自己推薦入試の最大の特徴は、学力以外の観点から選考が行われる点です。試験内容としては、自己推薦書の提出や面接などが求められます、これらを通じて受験生は自身の学外や学内での実績をアピールする必要があります。つまり、自己推薦入試は、受験生の多様な才能や経験を評価する機会を提供し、従来の学力テストだけでは測れない能力を持つ学生を発掘することを目的としています。
自己推薦入試の受験資格
自己推薦入試の受験資格は、大学によって大きく異なります。受験資格については特に制限なく誰でも受けられる学校もあれば、高校での学業成績(評定平均)が一定以上であること、英検やTOEICなどの語学資格・検定の取得を条件としたりする場合があります。また、スポーツや芸術分野での優れた実績を求める大学もあります。
また同じ大学内でも学部や学科によって受験資格が異なることもあるので自身で事前に詳しく調べる必要があります。
自己推薦入試の受験期間
自己推薦入試の出願期間は、早い大学では8月後半から始まり、遅い大学では11月前半まで受け付けています。実際の試験は9月前半から11月後半にかけて行われます。
自身が出願に関して注意したポイントをお伝えします。多くの大学では、A日程、B日程、C日程など、複数の受験日程が設定されていますが、その中でも特待生制度を利用したい場合は、選択する日程に注意が必要です。なぜなら、A日程とB日程では特待生受験が可能でも、C日程以降では受験できないケースがよくあります。
また選考方法も日程によって異なることがあります。面接型やプレゼンテーション型など、選考方法が複数ありますが日程ごとに受けられる選考方法が変わる可能性があるため、特待生受験の可否、もう一つは自分の得意な選考方法が日程に含まれているか必ず確認してください。
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自己推薦入試で受験する際のメリット
一般受験より倍率が低く合格の可能性が高い
自己推薦入試の一番大きなメリットとしては一般選抜より倍率が少ないという点です!簡潔に言えば受験したら受かりやすいということですね。
理由はシンプルに一般入試を受ける学生が多いこと、また自己推薦入試や総合型選抜の対策方法がわからず、挑戦する人が少ないためです。
自己推薦含め総合型選抜系の入試は最近では関心は高まってきています。ただ、専門的な対策指導を行う塾がまだ少ないこともあり、実際に挑戦して志願する人が少なく倍率も低くなっています。
逆を言うと、しっかりと対策を練って自己推薦入試に臨めば、一般入試よりもずっと合格しやすい入試形態と言えます。
部活動や課外活動などの実績があれば合格の可能性が高い
自己推薦は学力試験ではなく、自己推薦書や面接などを通して自身の経験やそれに伴う実績をアピールする試験となっています。
そのため、高校生の時から部活動で優秀な実績や学外のコンテストなどの経験や実績があると自身のアピール材料として話すことができます。さらになぜその大学を志望したのかの理由や大学における活躍の場面とそれらの経験を紐付けた話ができれば合格の可能性が高くなります。アピール材料があるのは他の学生と大きな差をつける要素です。自己推薦入試での受験を検討する際は、どのような部活動や課外活動を通してどのような実績を作るかも同時に考えられるとよいでしょう。
自己推薦入試のデメリット
他の入試に比べ募集人数が少ない
上記の画像からわかるように自己推薦は一般選抜と比べ募集人数がかなり少なく狭き門をかなりの人数で争うことになります。
倍率が低ければさほど問題ないですが、やはりまだまだ自己推薦入試の受け入れ母数は少なく、志願者数が一気に増えたりと、人気がある学部だと一気に倍率が高くなることもあります。2024年度入学試験では一般選抜の倍率を超えた学校もあります。
また課外活動の経験や実績に自身がある学生が自己推薦入試という試験形態を選ぶので学生一人一人の試験に対する求められるハードルも高いというデメリットもあります。
自己推薦入試の併願は可能か
自己推薦入試に関して滑り止めとして併願が可能か気になっている学生の方も多いと思います。
結論からいうと自己推薦入試は多くの大学で併願が可能です。
推薦入試と聞き併願できないのではないかと思われる方も多いと思いますが、1校専願で絶対に入学しないといけないのは指定校推薦になります。自己推薦入試は一般受験の滑り止めなどで併願として受ける人が多く、入試時期も9月や10月と早めなので複数校受ける際は日程がかぶらなければ併願として受験することは可能です。
自己推薦入試で併願を考える際のポイント
自己推薦で併願を考える際に意識して欲しいポイントとしては「受験校は多くても3校までに絞る」ということです。
なぜなら一般入試では、数学や英語などの学習が複数の学校の対策を同時に兼ねることができるからです。しかし自己推薦入試は一般入試と異なり、1校ごとに志願理由書の作成、面接対策、その学校独自の課題への取り組みなど、受験校1校ずつ内容を変え具体的な内容(学部やゼミ、学校の特徴)を考える必要があるので1校受けるにしても対策にかなりの時間が必要になります。
そのため、あまり多くの学校を受験すると、1校あたりの準備が不十分になってしまう恐れがあるので完璧に準備を行うためにも、最大でも3校程度に絞ることをおすすめします。
自己推薦入試の実施大学一覧
ではどんな大学が併願可能なのか気になっている方向けに主な併願可能な大学と学部を紹介します。
他にも併願可能な大学はたくさんあるので必ず志望大学の公式ホームページで、最新の併願に関する情報を確認するようにしてください。
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自己推薦入試実施大学一覧(2024年版)
※こちらの情報は2024年度入試のものです。最新情報は各大学の公式サイトでご確認ください。
関東エリア
中央学院大学
商学部・法学部・現代教養学部
和洋女子大学
人文学部・国際学部・家政学部
獨協大学
経済学部
千葉工業大学
工学部・創造工学部・先進工学部・情報変革科学部・未来変革科学部
順天堂大学
スポーツ健康科学部
産業能率大学
情報マネジメント学部
大正大学
仏教学部・文学部・表現学部・人間学部・地域創生学部
帝京大学
薬学部・経済学部・法学部・文学部・外国語学部・教育学部
東京電機大学
システムデザイン工学部・未来科学部・工学部・工学部第二部・理工学部
東邦大学
薬学部
日本大学
工学部
城西大学
経済学部・現代政策学部・理学部・薬学部
共立女子大学
家政学部・文芸学部・国際学部・ビジネス学部・建築・デザイン学部
関西エリア
立命館大学
理工学部・文学部・国際学部・心理学部・社会学部・法学部・経済学部・経営学部・地域創造学部
関西大学
化学生命工学部
近畿大学
法学部・経済学部・経営学部・理工学部・建築学部・薬学部・文芸学部・総合社会学部・国際学部 etc
桃山学院大学
ビジネスデザイン学部・経営学部・経済学部・社会学部・国際教養学部・法学部・人間教育学部
大阪学院大学
国際学部・情報学部
大阪経済大学
経済学部・経営学部・情報社会学部・人間科学部・国際共創学部
大阪工業大学
工学部・ロボティクス&デザイン工学部・情報科学部・知的財産学部・国際教養学部・人間科学部・経営経済学部
関西外国語大学
国際共生学部・英語キャリア学部・外国語学部・英語国際学部
自己推薦入試の試験内容
自己推薦入試では大きく3つの選考があります。
①自己推薦書
②対人審査(面接、プレゼンテーション、グループディスカッションなど)
③小論文
自己推薦書について
自己推薦書とは、「なぜあなたが志望する大学への入学に適しているのか」を自身の経験、強みや長所などを交えて記載するものになります。
自己推薦書の文字数は大学によって異なりますが、800字〜2000字がほとんどです。指定文字数の9割は書きましょう。
また文字数制限ではなく、下線が引かれた紙に記載する場合もあります。なるべく最後の行まで記載するとよいでしょう。
対人審査について
対人審査では面接官との面接、自身をPRするプレゼンテーション、数は少ないですがグループディスカッションなどが審査の内容になります。自身が今までどのような経験をしてどのような実績を残してきたのか、また経験を通して自分にはどんな力や強みがあるのかを具体的かつ論理的にPRしていく必要があります。
また面接官(学校側)の目線からすると入学したあとどのような目標のためにどのような活動をしていきたいというところまで言えると良いでしょう。
小論文について
小論文とは、与えられた課題に対する自分の意見とその理由を論じる文章のことです。感想文のように「〜だと思った」「〜を感じた」と感覚的なことを述べる文章とは違い、根拠を元にした論理的・客観的な文章が求められます。
大学や学部学科で指定されるテーマも重要で、多くが社会的な出来事についての出題だったり、あなた自身について表現することが求められたりします。与えられたテーマに対し、自身の考えを示し、読み手を納得させられるように説明しましょう。
自己推薦入試の対策ポイント
上記の自己推薦書の受験内容について審査概要は一通り理解していただけたかなと思います。しかし実際に対策を始めようとすると、「具体的にどう進めればいいのか」「どんな観点で対策していいかわからない」「内容はわかったけど、、、」と手が動かない学生も多いと思います。そこで、実際の準備に向けて、対策のポイントをご紹介したいと思います。
自己推薦書の対策ポイント
①結論ファーストで記載する
結論ファーストという言葉をご存じでしょうか?結論ファーストとは、「内容の最初に結論を持ってくる」という書き方です。 日本人はこの結論から話すということを苦手としています。
例えば、このような会話を経験したことはありませんか?
母:「今日は何をして遊んでたの?」
子:「今日は、友達のA君と昼から公園に行ったんだけど、外が暑かったからA君の家でゲームをしてた!」
このような会話の場合、結論になるのは「A君の家でゲームをした」ということになります。 前提の共有や理由は結論の後に述べることで、質問に対して端的に答えることができます。
②文章に一貫性を持たせる
自己推薦書に限らず、総合型選抜で提出を求められる書類には一貫性を持たせる必要があります。そのために、あなたの進路計画を遠未来(将来)、近未来(大学生活)、現在、過去(高校1年生〜現在にかけて)で分けて考えるとよいでしょう。
③入学後の姿が具体的に決まっている
あなたの強みを記載するだけでなく、あなたが大学で活躍している姿をリアルに想像できる文章を記載することが大切です。たとえば下記のように学年で成し遂げることを分けて記載するのが効果的です。
対人審査の対策ポイント
①質問の意図を理解する
面接や対面での試験で気をつけるポイントの1つ目は質問の意図を汲み取るということです。対人審査では自分が話した内容に対して面接官から質問をされることが多いと思います。
②わかりやすく簡潔に
面接や対面での試験で気をつけるポイントの2つ目はわかりやすく簡潔にということです。多くの学生が良い印象を持ってもらおうとたくさん実績や経験を話してしまうということです。
小論文の対策について
①テーマを客観的に読み取る
自分の意見や立場を説明するとき、どのような観点で考えるのかが重要になります。
②意見を明確にする
①で考えた観点に対して、自分が主張したい意見を考え、自分の意見や立場を明確にしましょう。「自分はこう考える」「〜する必要がある」といったように考えます。
③意見の根拠となる「理由」を示す
②で考えた自分の意見の根拠となる具体例や、別の観点を使って考えを深めるなどして、読み手を説得できる理由を考えます。
▼小論文対策のおすすめ参考記事はこちら
高校生のための小論文の書き方を解説!例文で書き出しや終わり方が分かる
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自己推薦は部活や課外活動の経験や実績が合格に直結する受験方式になります。
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篠原 佑介
はたらく部卒業生 第一号 はたらく部インターン次世代創造部 部長 営業担当 勉強が好きではなかったので、高校生の頃から外部のプログラムやビジネスコンテストなどに出場、社会人を相手に準優勝するなど、課外活動に力を入れてきました。